カーゴインタビュー
=ES公開記念連載・最終回=
カナヅキ「失礼します」
クサナギ「カナヅキか。 何か用か? 今は一人でいたい気分だ」
カナヅキ「そう申されますな。 坊や様が一人塞ぎ込んでいるのではないかと、城の者たちも心配しています」
クサナギ「坊やじゃない。 もうじき王になるんだ、クサナギ様と呼べ」
カナヅキ「失礼しました、クサナギ様」
クサナギ「親父はもう長くない。 もうすぐだ。 もうすぐこの国は僕の国になるんだ」
クサナギ「楽しみだよ、親父が逝く日が」
カナヅキ「クサナギ様、滅多なことを言うものではありません」
カナヅキ「クガミ国王がどれだけクサナギ様を想ってこられたか」
クサナギ「うるさい、カナヅキ!」
クサナギ「用がないのなら下がれ。 僕は一人でいたい気分だと言わなかったか」
カナヅキ「用というほどのことではないのですが、珍しい生き物を見つけまして」
クサナギ「珍しい生き物?」
こらー! この籠から出せー!
クサナギ「この気持ち悪い生き物は、なんだ?」
一目見て気持ち悪いってお前、ひどすぎるだろ!
クサナギ「しゃべるヒカリクイか?」
カナヅキ「それが、ヒカリクイではなくて、ぺんぎん、という生き物だと」
そう! 島ペンギン! みんなから愛されるマスコットなんだぞ!
もっと丁重に扱え!
クサナギ「少し騒がしいが気に入った。 これを僕のものとする。 カナヅキ、もう良い下がれ」
カナヅキ「お気に召していただけたようで、何よりです。 それでは」
(バタン)
カナヅキ「これでクサナギ様も少しは元気になっていただけるだろうか」
おい、クサナギ! オレをここから出してくれ!
お前にインタビューしたらオレは現実に帰らないといけないんだ。
クサナギ「聞き違いではないな。 本当に、しゃべっているんだな」
当たり前だろ! 今までどれだけの人にインタビューして来たと思ってるんだ。
クサナギ「たくさんの人に会って来たのか?」
ざっと90人くらいはインタビューして来たぞ。 今回が97回目だしな。
クサナギ「ニハの外の世界のことも知っているのか?」
むしろニハの外の方が良く知ってる。
この国のことはまだ5人くらいにしか聞いてないから、まだまだ知りたいことがたくさんだ! 送られてきた質問に答えてくれ!
クサナギ「そうか。 だったら外のことを僕に聞かせろ」
いや、オレがお前にインタビューするコーナーなんだけど。
お前のことを聞かせろよ!
クサナギ「何故、僕が話をしないといけない。 いいから外のことを話せ」
なんでそんなに偉そうなんだよ。
クサナギ「僕はこの国の次期王だぞ」
王とか魔王とか、何人も会ってるから別にそのくらいじゃビビらないぞ。
まあ、けどわかった。 じゃあお互いに話すってことでどうだ?
オレが3つ質問して、それにお前が答えたら、今度はお前が3つ質問していいぞ。
それなら平等だろ?
クサナギ「僕が質問するのが先だ」
どっちが先でもいいだろ!
クサナギ「だったら僕が先でもいいはずだ。 僕が先だ」
このワガママ王子め!
じゃあ、そっちが先でいいから1つずつ交互に質問しよう。
クサナギ「ああ、いいだろう」
ほら、早く質問しろ。 こっちはページの関係で短くまとめないといけないんだ。
クサナギ「まずお前は、なんだ? どこから来た?」
質問が2個な気がするけど。
オレはWEAKENDの「大人気」マスコット、カーゴ! 島ペンギンだ。 こっちとは違う世界から来たぞ。
クサナギ「違う世界? 天界、という場所か?」
いや、現実、、、なんだけど、話がややこしくなるから天界ってことにしとこ。
そう、天界から来たんだ。
はい、質問終わり、オレの番だぞ!
-神器「虎空」「亀石」「龍星」という三種の武器を所有しているようですが、特に弓である「龍星」は使用されていなさそうです。あくまで王位継承者の証みたいな存在なのでしょうか?
-武器いっぱい持ってるけど、全部使ってるんですか? 剣1本しか使ってないような……。
-弓を使った攻撃はないのですか?
-技によって武器を使い分けてたりするんですか?
-多くの武器を常に携帯してますが、それらは使わないのですか?
お前、武器を持ち過ぎだろ!
そんなたくさん持って置きながらネットバトルは大して強くないもんな。
クサナギ「剣術も弓術も、きちんと習っているが、虎空も亀石も龍星も、実際に使うことはない」
クサナギ「次期王である僕が戦線に立つことなどないからな」
まあ、そうなのかもしれないけど、強い軍が攻めてきたらどうするんだよ。
そん時はお前だって戦わないといけないかもしれないだろ?
クサナギ「僕は護剣の精の生まれ変わりだ。 窮地に陥ろうとも必ずこの国を救う」
単に気持ちを言ってるだけで、なんも具体性なさそうだけどな。
クサナギ「次は僕の番だ」
クサナギ「外では、一日中カミヒカリのような光が、国中を照らしていると聞く。 お前の住む天界もそうなのか?」
日の光のことかな?
さすがに一日中は照らしてないぞ。 1日の半分、朝から夕方までしか日は出てないぞ。
というか、お前、ニハから出たことないのか?
クサナギ「馬鹿にするな! 外の世界へ行ったことくらいはある!」
クサナギ「幼い頃に行ったきりだから、気になっただけだ」
クサナギ「次はお前の番だ。早く質問をしろ」
-魔法は苦手?
クサナギ「魔法など使わなくても不便はない」
チープスコルドとかそういう弱い魔法も使えないのか?
クサナギ「僕には必要ない」
苦手というか使えないんだな。
クサナギ「次は僕の番だ。 お前の住んでいる天界という場所はどのくらい広い? ニハよりも広いのか?」
ニハって魔界一部だろ?
良くわからんなけど、多分ニハよりは広いと思うぞ。
大きな城とかもあるし、村とか街とか結構あるし、オレが行ったところだけでも結構な広さだ。
クサナギ「そうか。 ・・・すごいな」
クサナギ「そうすると人の数も多いのだろう?」
そうだな。 結構多いと思うぞ。 知らないけど。
クサナギ「そうか。 それだけ人がいれば、気の合う人を探すのに苦労はしないだろうな」
人が多いからって気の合う相手を探すのって、簡単になるわけじゃないと思うけどな。
じゃあ、こっちの質問行くぞ!
-家来の中で一番信頼できるのは誰ですか?
クサナギ「別に誰も信頼はしていない。 する必要もない。 僕は一人でも国を護れる」
絶対無理だろ。 お前、自信過剰過ぎ。
というか、自分でも強がってるだけってわかってんじゃねえのか?
クサナギ「強がっている? 僕は次期王だぞ! 強がる必要もなく、僕がこの国を護るんだ!」
そんな大声で反論したら、図星さされたみたいな感じになるぞ。
クサナギ「僕に向かって・・・無礼なやつめ!」
作中でたくさん見てるから、そういう建前みたいなのはいいんだって。
本音とか、裏設定とか、そういう、ゲーム中では見られない部分を見るためのコーナーなんだ。 わかるか?
クサナギ「げえむ、・・・なんだそれは。 外の世界のものなのか?」
外の世界、、、というか、現実の世界というか。
クサナギ「うらせってい、というのはなんだ」
元々10歳っていう設定だったとか、容姿が似てるからって開発中スタッフ間で「サキ男」と呼ばれていたとか、そういうやつだよ。
クサナギ「・・・?」
まあ、聞いても本人はわかんないか。 じゃあ、とにかく建前とかいらないから本音で答えてくれってことだ!
じゃないと質問した人が満足してくれないからな!
じゃあ、この質問終わり。 はい、次お前。
ん、いや、今、お前、質問したな。 「ゲームってなんだ」って。 じゃあ、またオレの番だ。
クサナギ「待て! さっきのは質問じゃない」
いや、質問だろ!
クサナギ「違う、あれは聞いたわけじゃない。 じゃなくて・・・つぶやきだ」
卑怯だぞ! オレ、ちゃんと答えたぞ!
クサナギ「それはそっちが勝手に答えただけだ」
ずるい! こいつ、王様になるくせにせこい!
全く、仕方ない。 早く質問しろ。
クサナギ「・・・」
なんだよ、早く質問しろ。 まだこっちも質問いくつか残ってるんだぞ。
クサナギ「・・・お前は、・・・友達はいるのか?」
は?
クサナギ「二度は聞かない、答えろ」
なんで、いちいち偉そうなんだよ、お前は!
友達? まあ、いるって言えば・・・いるかな?
周りに島ペンギンが少ないから、あんまり多くはないけど。
クサナギ「・・・そうか、多くはないのか」
まあ、オレにはサイトに遊びに来てくれる人がたくさんいるから、全然寂しくないけどな。
なんだよ。
クサナギ「友達が少ないなら・・・」
ん?
クサナギ「・・・僕が、友達になってやってもいい」
はあ? お前とオレが友達?
クサナギ「嫌なら別に、いいんだが」
嫌っていうか、そもそもオレ、この世界の住人じゃないし。
(ん? けど、友達ってことにしてた方が、口が軽くなっていろいろ聞けるかもしれないな。こんなメッセージも来てたし)
-王様だから当然家来のスリーサイズを把握してますよね? わかる人全員分教えてください。
-ふんどし派ですか?
クサナギ「そ、そうか。 まあ、いいだろう。 友達になってやろう」
じゃあ、早速、質問の続きをさせてくれ!
-王様だから当然家来のスリーサ
クサナギ「そう慌てるな。 今日は泊まっていくといい」
クサナギ「友人だと言えば、カナヅキも口を出しはしない」
いや、ちょっと、待て。
あと2、3質問したら、そろそろ現実に帰らないと。
クサナギ「そうだな。 1泊と言わず、ここに住むと良い」
クサナギ「カナヅキに部屋を準備させよう」
ま、待てって・・・!
クサナギ「そうと決まったら、ここで待っておけ。 カナヅキに伝えてくる」
そうと決まってないから!
オレは帰るぞ、こら! 帰るぞ!
(バタン)
な・・・なんてこどだ。
この籠に入れられたまま、オレはニハ王国で人生を・・・いや鳥生を送らないといけないのか・・・。
出せーーー! 出してくれーーー!
?????「きゅい?」
ん? なんだ?
?????「きゅいきゅきゅ!」
ヒカリクイだ!
?????「きゅきゅきゅきゅ!」
なんだ、お前、迷い込んで来たのか?
ヒカリクイ「きゅーい」
ん? お腹が空いてるのか?
ここにはカミヒカリはないぞ。 外だ、外。
ヒカリクイ「きゅーいぃ・・・」
そんな声出したって、オレは何もエサ持ってないぞ。
ヒカリクイ「きゅーい?」
そんな目でオレを見上げたってダメだ!
-自分可愛いと思ってるやろ?
ヒカリクイ「きゅい!」
なんか、今の鳴き声だと、肯定したような気がするけど。
だいたい、オレはお前が何を食べるのかも知らないんだから、エサ、上げられるわけないだろ。
-ヒカリクイってカミヒカリしかたべられないんですか?
ヒカリクイ「きゅいーい」
ん? なんか否定したような気がするな。 カミヒカリ以外も食べられるのか?
ヒカリクイ「きゅい!」
あれ、なんか言葉が通じてる気がする。
じゃあ他のメッセージも読んでみるか。
-お腹がすいてるなら目の前のゴブリンをどうぞ
なんだ、このメッセージは!
別のやつだ別のやつ!
ヒカリクイ「きゅい!」
ガリガリガリガリ!
ん?
え、ええええええええ!?
こいつ、檻をかじってやがる!
ガリガリガリガリ!
なんて歯してるんだよ!
鉄みたいなので出来てるんだぞ、この檻!
ガリガリガリガリ!
お前、バトルで戦う時、エレバーストなんか使うより、かじった方が相手に致命傷与えられると思うぞ!
てか、やばい! 檻がもう破れそう!
オレ、食われる!?
ヒカリクイ「きゅいー!」
中に入ってくるな!
うわあああ! 嬉しそうに近づいてくるなあああ!
オレはエサじゃねええええ!
ヒカリクイ「きゅいきゅいきゅいきゅい!」
お、落ち着け、ヒカリクイ!
ん? あ! こいつがかじったところがちょうどオレの体くらいだ! ここ出られるぞ!
逃げろーーー!
てげてげてげてげ
ヒカリクイ「きゅいー!」
クサナギ「待たせた。 急ぎ、部屋を用意させたから、そこに泊まるといい」
クサナギ「明日には、君の部屋を正式に準備・・・」
クサナギ「・・・いない?」
てげてげてげてげ
ふう、現実に戻ってこれた。
あのヒカリクイ、本気でオレを食べようとしやがって。
しょーたwe『おかえり。今回もお疲れさまでした』
なんで毎回毎回、オレを危ない目に合わせるんだ!
しょーたwe『なんか、流れで・・・』
そんな流れいらねえよ!
全く、今回のFinalMagicESのインタビューは大変なことばかりだったぞ。
叩かれたり、檻に閉じ込められたり、途中で更新がなくなったり。
しょーたwe『更新停止は、、、ごめんなさい』
しかも、最終回前も1ヶ月くらい更新止まってたからな。
しょーたwe『FinalMagic-VoiceSide-とか新作とかCOMITIAとかの準備をしていたらついつい延び延びになっていまって』
オレのコーナーだってWEAKENDの1つなんだからな!
しょーたwe『はい。 次があったらなるべくちゃんとします』
じゃあ、その次っていつだ?
しょーたwe『うーん、今の所、未定』
はああああ!?
早く次の作品を出してインタビューしろよ!
しょーたwe『うん。 頑張って作品出す。 FinalMagicESが出て、もう2年経つからね』
なんか新作情報とはないのか?
しょーたwe『今、ちゃんとした情報が出せるのは非ゲーム作品のFinalMagic-VoiceSide-くらい』
それ、どういう作品なんだ?
しょーたwe『FinalMagicストーリモードの話の部分だけを切り出して声を付けた感じの映像作品になる予定』
しょーたwe『もちろんFinalMagicの世界観なので、FinalMagicのストーリが好きな人は楽しめると思います』
肝心のゲームの方も早く作ってくれ! 特にカーゴシリーズ!
しょーたwe『カーゴシリーズは今の所予定にないけど、11月23日のCOMITIAの出展に間に合うようにゲームも作っているところなので、近々新作情報・・・出せたらいいな』
早く新作を出してインタビューのコーナーやってくれないとオレの仕事がなくなるんだけど。
しょーたwe『ちゃんとインタビュ以外の場所でもカーゴの出番はあるから大丈夫(ロゴとして)』
しょーたwe『最後はなんか告知みたいになっちゃったけど、とりあえずFinalMagicESのインタビュを締めよう』
そうだな。
約20ヶ月の間、読みに来てくださった方
しょーたwe『特に今回は間が相当空いてしまったにも関わらず、再開後に質問を送ってくれたり読み続けてくださった方々』
このコーナーを盛り上げてくれてありがとうな!
次にこのコーナーをやる時がきたら、また楽しいコーナーにしていきたいと思ってる!
だからその時も・・・
絶対遊びに来てくれよなーーーーーーー!!(てげてげてげてげ)
しょーたwe『ここまでお付き合いくださってありがとうございました。では、また次の機会に』