てげてげてげてげ
ふう、危ない危ない。 キトラに縛られてしまうところだった。
なんか時間とか場所とか飛び越えて逃げて来たけれど、ここはどこだ?
なんかじめじめしていて熱いな。
おーい、誰かいないのかー。
???????「俺の城に、異物が入っているようだな」
あ、お前はアスモデアノス!
アスモデアノス「青いゴブリン? ビーストか」
毎回のことだけど一応突っ込んどくな。
オレ、ゴブリンじゃないから!
ここはアスモデアノスの城だったのか。ちょうど良かった。
ゲーム中ではあまり活躍しなかったお前にもいろいろ質問が来てるんだ!
アスモデアノス「ゲーム? 俺と何かゲームでもしようというのか?」
いや、お前の存在がすでにゲームの中・・・とか言うと話がややこしくなるか。
そうだ! オレが今から出す質問にどれだけ素早く答えられるかを競うゲームをしたいんだ!
アスモデアノス「クイズゲームか。 いいだろう」
アスモデアノス「少しばかり気を休めたかったところだ」
じゃあ、素早く答えるんだぞ。
-スリーサイズを教えてください
アスモデアノス「俺の体のサイズを知りたいとは。 そうか既に君は俺の『闇をも惑わす甘い誘い』にかかってしまっているのか」
アスモデアノス「俺はなんと罪な男だろう。 女だけではなく獣までも魅了してしまうとは」
アスモデアノス「先日の集落視察の際もそうだった」
アスモデアノス「ただ歩いているだけの俺に、気がつけば4人の女が付いてきていた」
アスモデアノス「名はたしかミーア、リルカ、エイミ、カレン」
アスモデアノス「良くこれだけ大勢いる女の名を覚えているな、と?」
アスモデアノス「当然だ。 レディの名前を覚えられないなんて俺には信じられないな」
アスモデアノス「いや、それすらも俺の魅力の一つなのか」
アスモデアノス「俺から溢れ出る魅力に、みな取り付かれてしまう。 それは仕方のないこと。 水が高い所から低い所へ流れることよりも自明だ」
アスモデアノス「それで、クイズはなんだったか?」
いや、スリーサイズを聞いたのに関係のない話が長いんだよ!
お前、素早く答えろって言っただろ!
アスモデアノス「そうか。 次はなるべく素早く答えるようにしよう」
-好きな食べ物はなんですか?
アスモデアノス「かき氷だな」
なんか見た目のわりに普通だな、お前!
いや、たしかにかき氷はおいしい。 今からの季節のかき氷は最高だよな!
アスモデアノス「シロップはファンシーメロンが至高。まあ、食べる時に奥歯がしみるのだがな」
歯医者行けよ!
てか、お前、氷弱点じゃねえか! かき氷が好きってどういうことだ。
-真魔王とは何ですか?
アスモデアノス「魔界に数多いる魔王を名乗る者。目障りだと思わないかい?」
アスモデアノス「本来は魔界の王、つまり魔王は一人で十分」
アスモデアノス「だからこそ魔王は競いあい、その力をぶつけ続ける」
アスモデアノス「しかし、真の魔王に誰がふさわしいかなど、自明のこと」
アスモデアノス「それは魔界の全ての生きる者を魅了しつづけることの出来る俺」
アスモデアノス「いや、俺の魅了の力は魔界にとどまらない」
アスモデアノス「かつて天界にいた頃は天界一のハンサムイケメン美男子と名を馳せていた」
アスモデアノス「俺が歩く度に女共の魅了された声が響き渡った」
アスモデアノス「俺は真魔王になった先には天界の・・・」
これ以上聞いとくと話が終わらなさそうだ。
もうこいつは放っておいて次に行こう。
てげてげてげてげ
アスモデアノス「何故、俺がこの力を手に入れる前から魅力に溢れていたのか、それは・・・」
アスモデアノス「・・・行ったか」
アスモデアノス「不思議な生き物もいたものだ」
アスモデアノス「さて、女たちを一人でも守る為に、戦いの準備をしよう」
てげてげてげてげ
えーっと、サタン軍の基地はここら辺のはず。
この基地にはマイとユイがいるはずなんだけど・・・どこだ?
最近は1回のインタビューでいろんなやつに聞きに行ってるから忙しいな。
おーい、マイー! ユイー!
おかしいな、いないな。
じゃあ、基地の中を探しながら、メールをいくつか読んでみるか
-カーゴさーーーーん!!!お久しぶりでございます、コーナー復活おめでとうございます!ずっと待ちわびてました……っ
ありがとうな!
オレもまたみんなからのメールをもらえてうれしいぞ!
キャラインタビューも復活したし、そのうち新作情報のコーナーもやるらしいから、今年の後半はみんなにたくさん会えるぞ!
-さりげに初めての質問だったのですがこのような感じでよろしかったでしょうか? カーゴインタビューの盛り上げに少しでも役立てれば幸いです。
初めてメールをくれたのか! ありがとうな!
このコーナーが面白くなるのは、盛り上げてくれるみんなのメールのおかげだ!
これからもどんどんメールを送ってくれ!
??「ゴブリンが基地の中へ入ってきているようです」
ん?
あ、マイだ!
マイ「各班長は周囲への警戒を強化を伝えてください。このコブリンは即座に駆除」
マイ「これからアスモデアノス軍の城へ攻め込もうという大事なタイミングです。素早く動いてください」
兵士「はっ!」
待てえええ! 待ってくれ!
オレはゴブリンじゃない! 駆除ストップ!
マイ「言葉をしゃべるゴブリン・・・?」
マイ「みなさん、駆除は待って」
マイ「これは敵の策略かしら。 いずれにしても、話を聞いてみましょう」
さすが! 話がわかる!
お前は一目見た時から優しそうだなって思ってたんだ!
マイ「敵の策略なら、拷問をして情報を吐かせた後に駆除しても遅くはありません」
前言撤回だ! 鬼だな、お前!
質問をして時間を稼いでいる間に、隙を見つけて逃げないと。
マイ「何か言いましたか?」
何でもない!
お前に聞きたいことがあるんだ!
マイ「こちらからの情報は渡せませんよ」
今からする質問に答えてくれたらオレも敵のこと色々教えてやるよ!
(何も知らないけど)
マイ「強引に聞き出す手段はいくらでもあるのですが、素直に答えてくれるのならばそれが一番手っ取り早くていいですね」
マイ「わかりました。 軍事に関わることは深くは答えるつもりはないけれど、簡単に質問だけならば答えましょう」
よっしゃ!
-マイさん!その枷は本当に腕を諦めないと外れないんですか?腕が無事のまま外れる方法は本当にないんですか?
マイ「ええ。物理的にも魔法的にも外せないものになっています」
ユイの魔法とかで壊してもらえばいいのに。
マイ「高い破壊力を持つ魔法を当てれば壊す事が出来るかもしれないけれど、それでは腕も無事ではすまないでしょう」
マイ「腕枷だけを壊すようなことはまず無理ね」
マイ「逆に外す方法があれば教えて欲しいくらいです」
-年齢はどれくらいですか?答えられない場合は、誰と同い年、誰より年上、年下などでお答えください。
マイ「年齢ですか」
マイ「私はエスナさんやレイナさんと同じくらいの歳です」
誰だよ、それ!
ゲームに出ているキャラで教えてくれ!
マイ「げえむ?」
えーっと、なんて伝えればいいんだろう。
じゃあ、オルデガ、アスア、スピ、キトラのうちで誰に歳が近いんだ?
マイ「後ろの二人は、知らない人ですが、オルデガさんかアスアさんで言うとアスアさんが近いと思います」
あんまり情報になってないような気がするな。
じゃあ、姉妹を年齢順に教えてくれ!
マイ「一番上が私、2番目がシイ、3番目がユイちゃん、4番目がケイちゃんです」
??「あー! マイ姉、その可愛い人形なに?」
マイ「ユイちゃん、仮眠を取っていたのでは?」
ユイ「なんか目がさえてきちゃって。 どうしたのこの人形」
人形じゃねえよ!
ユイ「わ、人形がしゃべった!」
オレはカーゴ! 島ペンギンだ!
ユイ「しゃべる人形可愛い!」
ちょうど良かった。 ユイにも質問したいことがあるんだ!
答えてくれ!
-スピのメガネを取ることは成功しましたか? 本当に目が大きいのか知りたいです
ユイ「スピ? 誰それ」
あれ? この時はまだスピを知らないのかな?
オルデガのシナリオでスピの目が大きいらしいっていうやり取りがあったけど、時代が結構飛んでるから良くわからないな。
えーっと(アプリ確認中)
あー、たしかに南の鬼魔王を倒したよりも後でスピの話してるな。
じゃあ、今の質問はナシだ!
-四姉妹で本気喧嘩したことはありますか?ちなみに怒らせたら一番怖いのは…?
マイ「あまり喧嘩はしないよね?」
ユイ「まあシイ姉とは良くするけど」
次女のシイと三女のユイが良く喧嘩するけど、それ以外は仲良し、ってことか。
じゃあ、怒った時に一番怖いのは誰なんだ?
ユイ「まあ、これはマイ姉だね」
マイ「え、私、そんなに怖いかな?」
ユイ「うん。 普段は何て事ないのに、本気で怒ってる時はちょっと怖い」
ユイなら怒られても魔法で撃退できそうだけどな!
ユイ「そういうのじゃないでしょ。 だいたい身内に本気で魔法撃てるわけないし」
マイ「さて、そろそろそちらの質問は終わりかしら?」
マイ「質問が終わったならこちらから質問をさせて欲しいのだけれど」
ユイ「なになに? 何を聞き出すつもりなの?」
マイ「このしゃべるゴブリンは敵のことを知っているようなので、知る限りのことを話してもらおうと考えているの」
ユイ「へー。 この可愛い人形、敵軍のものなのか」
やばい。
オレが敵の情報を持ってないってバレたら駆除されてしまう!
質問をして時間をかせいで、隙を見つけて逃げなきゃ!
もう少し質問が残ってるんだ!
マイ「もう十分でしょう」
あ、あと一つだけ!
一つだけ聞かせてくれ!
ユイ「まあ、いいんじゃない? 一つくらいだったら」
マイ「仕方ありませんね」
-ケイちゃんはどれくらいかわいいですか?ファンクラブありますか?実はマイちゃん、シイちゃん、ユイちゃんにもファンクラブがあるのでは……!?
マイ「どのくらいと言われると難しいのだけれど。ケイちゃんは可愛いわよ」
マイ「兵士たちの間でファンクラブも出来ているみたいだし、前に毎日ファンレターや物が贈られてくるって言っていたもの」
たしか四姉妹は全員サタン軍なんんだよな?
マイ「ええ」
その末っ子のケイってやつはちゃんとサタン軍の兵士やってるのか?
毎日ファンレターもらったり、物を贈ってもらったりするなんて、兵士っていうよりアイドルかなんかじゃねえか!
ユイ「ケイも戦ってるよ。あの子、戦士だから」
戦士?
戦士って魔王九戦士のことか?
ユイ「そうそう」
そうなのか!
じゃあ残ったシイってやつも騎士か戦士なのか?
マイ「いえ。位を持っているのは騎士のユイちゃんと戦士のケイちゃんだけ」
マイ「私とシイは特に位を持たない一般の兵士よ」
なんか年下の方が優秀なんだな!
そのケイってヤツは強くてしかもファンクラブがあるくらい可愛いってことだろ!
マイ「私はこのような感じですが、シイも強いし綺麗ですよ」
ユイ「実際にケイよりはシイ姉の方が戦績いいしね」
マイ「それにファンクラブと言うならばシイやユイちゃんにも兵士の間でファンクラブが作られているらしいですよ。私はあまり詳しくはしりませんが」
ファンクラブって、お前らサタン軍は何をしてるんだ!?
じゃあ、四姉妹の中でマイ以外はファンクラブがあるんだな。
マイが一番不人気、と。
兵士「待て!」
なんだ!?
兵士M「マイたん・・・マイ様が一番不人気とは聞き捨てならん!」
兵士M「おぬしはゴブリンゆえにマイたん・・・マイ様の魅力がわからないだろうが、綺麗な髪、美しい指先、優しい表情! ヒアナ四姉妹にてマイたんこそが至高! サタン軍の至宝!」
兵士M「そして先日、我々の布教活動のかいがあって、ファンクラブ人数700名を突破。シイ様のファンクラブの人数を抜いたのだ! 次に目指すはユイ様ファンクラブ越え!」
お、お前、なんだ、急に。
そんな噛み付くような顔して急に話に入ってくるなよ! なんか怖いぞ!
兵士S「待て! まるで一度追い抜いたらシイたんファンクラブが眼中にないようなものの言い方だな!」
兵士S「マイ様のファンクラブは一時的に数だけ伸ばしているだけではないか! シイたんファンクラブは数ではないのだよ! 一人一人がシイたんに命を捧げる想いでファンクラブに属している!」
兵士M「何を! マイたんファンクラブのメンバーだって一人一人が全身全霊を捧げる覚悟を持っているぞ!」
兵士Y「最下位争いの2勢力が何か言っているね。 まあ、騎士であられるユイたんの魅力には遠く及ばないわけだが」
兵士Y「なぜ君たちはあの冷ややかな視線で蔑むように我々を見下ろすユイたんの魅力がわからないのだね」
兵士M「なんだと!」
兵士S「やるのか!」
兵士Y「望むところだこらあああ!」
ちょっと待てえええええ!
なんで殴り合いが始まるんだ!
兵士M「てめーは誰派だ!」
兵士A「え、えと、シイ様が綺麗だと思います・・・」
兵士M「上等だこらあああ!」
兵士A「ひええええ!」
兵士S「シイたんが最高だよなあ!?」
兵士B「僕、金髪好きなんで・・・」
兵士S「改心させてやらあああこらあああ!」
兵士Y「ユイたんだよな!? ユイたんが好きだよな!?」
兵士C「えと、・・・私、女だし、そういうのは・・・」
兵士Y「女だろうとユイたんが好きだと言えええええ!」
兵士C「なんでええええ!?」
もう収集が付かなくなって来ちゃったぞ!
あれ、お前は全然暴れてないな。
兵士K「あの3勢力と同じにしないでくれないかな?」
兵士K「ファンクラブ『ケイたんを心の底から愛で隊』は会員人数3128名の伝統ある組織。そこら辺のちっぽけなお遊びファンクラブと一緒にしてもらっては困るね」
うん、オレから見たらどうやっても一緒にしか見えない。
兵士M・S・Y「貴様、ケイ派か!」
兵士K「な、こっちに来るな、うああああああ!」
あれ? このドタバタしている今がチャンスなんじゃね?
質問することは質問し終わったし、今度は他のやつらのところに行くぞ!
てげてげてげてげ
マイ「さて、この騒ぎ、どうしましょうか」
ユイ「なーんか、うざいし、殺しちゃおうか」
マイ「ダメですよ。 これから敵と戦おうという時に」
マイ「みなさん、静まってください」
兵士M「こらあああ!」
兵士S「ふざけんなああ!」
兵士Y「もっとなぐってえええ!」
兵士K「弱小どもがあああ!」
マイ「あら。 聞こえてないのかしら。 もう一度だけ言いますね」
マイ「全員、黙って」
兵士一同「・・・・・・」
マイ「敵との戦いは間もなくです。 無駄な体力を使わないで、戦いに備えてください」
兵士一同「・・・はい」
ユイ「あれ、可愛い人形がいなくなってる」
マイ「本当。 けれど大勢には影響しないと思うから放っておきましょう」
ユイ「ふわーあ。 なんかまた眠くなってきた」
ユイ「もう一回寝よ」
マイ「ユイちゃん、もうそろそろ準備をしないと」
ユイ「出発する直前に起こして」
マイ「全く。 昔からマイペースなところは変わらないのですから」