2009/9/8
レミ「あれ?フリズちゃん?なんで入隊試験に来てるの?」
フリズ「あ、セト君の付き添いで、レミちゃんは?」
レミ「私も付き添い」
セト「・・・あぁ・・・もうダメダ・・・」
バタン
フリズ「わぁぁぁ!倒れた!!」
レミ「大丈夫!?セトさん!」
ラグナ「い、今から試験だって言うのに、な、何騒いでるの?」
セト「ラグナ・・・オレはもう・・・ダメダ・・・」
ラグナ「え!?どうしたの!?セトさん、なんでこんな苦しそうなの?」
フリズ「えと・・・・・・ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
セト「あ、と、は・・・頼んだ・・・ガクッ」
フリズ「意識まで失ったぁぁぁ!」
ラグナ「え・・・頼んだって・・・何を?」
おーい。お前ら、てかラグナ、今から試験なんだろ?
そんなにワイワイ騒いでていいのか?
ラグナ「あぁ!そうだった!え、けど、セトさんの様子が・・・」
レミ「セトさんは私とフリズちゃんで様子見ておくからラグナは試験に集中して。今年は絶対受かるんでしょう?」
ラグナ「う、うん」
レミ「フリズちゃん、そっちの肩持てる?セトさん、立ち上がれますか?二人で肩貸しますので、医療科まで行きましょう」
セト「う・・・う・・・」
女の子二人に担がれて、なんだか情けないぞお前・・・
レミ「ラグナ!頑張るんだよ!」
ラグナ「う、うん」
レミ「5-1属性説、7属性説、重属性説の違いは?」
ラグナ「え、・・・えっと・・・なんだっけ」
レミ「ほら!また覚えてない!呪って言葉が出たら5-1属性説、聖闇って出たら7属性説、火火って言葉が出たら重属性説って書けばいいから。理解しなくていいから点数取って」
理解しなくていいから点数取ってって、そりゃ天使になってから困るだろ!
レミ「あとでちゃんと教えるからまずは合格して!ラグナ、心配なのは筆記だけなんだから」
ラグナ「がが、頑張るよ」
行ったか・・・セトもお前もちょっと情けないぞ
頑張れ!レミにいい所みせてみろ!
ラグナ「だだ、だ大丈夫だよ!て天使になったら、あっという間にレミにだって追いつくよ!」
ほんとか〜?お前ずっとレミの後ろついて行きそう
そうだ、レミに対する事で質問があったんだった
―レミちゃんのことはどう思いますか?
ラグナ「どうって・・・幼馴染だよ」
本当にそれだけか?
―レミのことはどの位好きですか?(^^)
ラグナ「別に好きじゃない!」
必死に否定するなよ!そうやって必死に否定すると本当は好きなんじゃないかって思われるぞ!
ラグナ「別に好き、じゃない」
言い直しても無駄だ!
―ラグナは左利きですか?
ラグナ「? 右利きだよ」
お前右利きなのか
あれ?
DeDe2では、右腕が・・・
ラグナ「?」
あ、いや、こっちの話
―ウーリさんってそんなに凄い人なんですか?
ラグナ「すごい人だよ!僕はウーリさんに憧れて天使になろうと思ったんだ!」
何がそんなにすごいんだよ。たしかになんかわからない重々しい空気は発してたけど
ラグナ「天魔大戦以降100回くらい大天使大会が開かれてるんだけど、ウーリさんはその半分以上優勝してこの100年間はウーリさんの時代って言われてるくらいなんだ!」
『百年の大天使』、だっけ?二つ名
ラグナ「そうそう!天魔大戦では黄金四天使にも名前が挙げられてるし、ウーリさんの率いる大天地隊は去年1年間の間に一番任務をこなしてる!」
ふーん、そんな事、たしかウーリの回でも聞いたかも
ラグナ「それにもっとすごいのは、ウーリさんは元々四枚羽だったんだけど、天使になるために聖力を伸ばす訓練を子供の頃からずっとやってきていたんだって。それで六枚羽になったんだよ!普通、羽の数は増減しないって言われているのに、努力が常識に勝ったんだ!」
あいつ、なんか羽の数がどうのこうの言ってたけど、結局自分も元々四枚羽だったんじゃねーか
あ、そうだ。羽の質問来てるんだった
―羽の数は?
ラグナ「僕は六枚だよ」
なにぃぃぃぃぃ!?
・・・・・・なんでお前、天使になれてないの?
ラグナ「別に羽の枚数と能力は関係ないし」
ウーリは羽の数=能力だとか言うし、かと思えば六枚羽のラグナは下級天使にすらなってないし、皆めちゃくちゃ・・・どれが本当なんだ・・・
ラグナ「羽の数が能力を表しているっていうのは古い考え方だよ」
―(ジンのことをもう知ってるものとして…→)ジンのことはどう思いますか?「怖い」の他に…
―ジンの事をどう思いますか?
ラグナ「ジンさんは大天使になる前から僕の事面倒見ててくれてたんだ」
てかそもそもどういうつながりなんだよ
ラグナ「レミが元々、ラオンさんの隊にいて、僕の事をラオンさんに相談したらしいんだけど、その時にジンさんを紹介してもらったんだ」
・・・ここでもラオンは部下任せなわけか
ラオンの奴、自分で面倒みればいいのに
ラグナ「僕なんかがラオンさんに面倒みてもらなんて無理だよ!見習い天使の面倒は下級天使が見る習慣があるから」
で、面倒見てもらってるうちにジンは大天使になったと
ラグナ「面倒見てもらい始めてからすぐに中級に上がったらしくて。普通ならそこでやめるのに僕のために面倒を見続けてくれたんだ」
単にお前が絡みやすいだけじゃないのか?
ラグナ「違うよ。レミも時々ジンさんを悪く言うけど、ジンさん本当は優しい人なんだよ」
―ラグナ君はジン君とウーリさんではどちらの方が強いと思いますか?
ラグナ「む、難しいよ」
同じくらい強いって事か?
ラグナ「どっちも偉大すぎて・・・けど、ウーリさんは完成されてる感じで、ジンさんはこれからって感じ」
じゃあ、どっちを尊敬してるんだ?
ラグナ「どっちも尊敬してるけど、やっぱりウーリさんかなぁ」
―魔族についてはどう考えていますか?
ラグナ「どう・・・って?」
いや、ほら嫌なやつらとか、仲良くなってみたいとか
ラグナ「仲良くなれるわけないよ。あいつらは昔、天族をたくさん殺したんだ。天族を殺す事しか考えてない悪い奴らなんだ」
・・・そ、そうのか?
ラグナ「大戦を経験したわけじゃないけど、僕だってそういう大事なことはちゃんと勉強して知ってる。魔族がやった事は許せない」
じゃあ、魔族にあったらすぐにやつけないとな!
ラグナ「ぼ、僕にはまだ無理だよ・・・いつか、僕が強くなったら天界にいる魔族を全員魔界に追い払うんだ!」
―どこの隊に入りたいですか?やっぱりウーリさんの隊ですか?
ラグナ「うん。大天地隊が第一志望。あ、だけどレミがいる跳疾風隊も話を聞いてみると良い雰囲気だから、いいなって」
好きなところに入れるのか?
ラグナ「大天地隊も跳疾風隊も人気だから、・・・多分無理。試験でいい成績取れれば可能性あるかもしれないけど」
そういえば、試験はまだ大丈夫なのか?
ラグナ「試験・・・あ!!!もう始まってる時間だ!!」
なにぃぃ!?始まってるのか!?何やってるんだよ!自分の事だろ!時間くらい気にしておけ!
急げ!早く行け!
お前が今年試験に落ちたら物語の流れ変わっちゃうから!絶対合格しろよ!
???「ラグナ?ラグナ=リシェン。欠席か?」
ラグナ「わぁぁぁ!います!いまーす!」
・・・あいつ大丈夫かな・・・
まぁなんとかなるだろ。緊張は取れたみたいだし
セトとレミは医療科ってところに行ったんだよな。探しに行こう
―続く
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