ま・・・まだか、サタン軍の基地は・・・。
むちゃくちゃ寒いぞ。 オレがいつも入っている冷蔵庫の中よりも寒いんじゃないか。
全く! なんでこんなところに基地なんか構えるんだよ!
うう、眠くなって来たぞ・・・、だ、ダメだ。
こんな寒いところで寝てしまったら、いくらオレがペンギンでも死んでしまう!
こういう時こそ、読者からのお便りを読んで、目を覚まさないと!
-久しぶりにお姿を拝見できて嬉しいです! ただ、長いこと気を失っていたみたいなので体調が心配です。ぜひこの薬を飲んで体調を整えてください。
ありがとうな!
ほら見たか! オレのこのコーナーを楽しみにしてる人も大勢いるんだ!
こうやって、体調を心配して薬まで送ってくれて。
よし、早速飲むぞ!
つ睡眠薬
こんなの飲むかああああああ!
ここで寝たらオレ、大変なことになるから!
他! 他のお便りだ!
-カーゴの給料って200円らしいですが、一体どうやって家賃他電気代ケータイ代食事代水道代を捻出してるんですk…おっと誰か来たようだ。…あとカーゴ、ナルハのカッコいいイラストくれたら300円肩代わりしよう←
お金は家賃以外はかからないぞ。
食べ物はそこら辺の川で魚を食べるし、水が飲みたい時は川にいくからな!
ケータイはしょーたweが貸してくれる。 オレだってWEAKENDの一員なんだから買ってくれればいいのに、あいつはケチなんだ!
ナルハのカッコいいイラストを書いたら・・・えええええ! 300円肩代わりしてくれるのか!
300円も持ってるなんて、どれだけお金持ちなんだ! やっぱりそういう人は海水ジュースを大人買いとかするのかな。
よーし! カッコいいナルハを描けばいいんだな!
えーっとペンと紙を準備して・・・、ってこんなとこにペンも紙もあるわけない!
うわあああ! 300円がああああ。
??「何やら不思議な波動を感じる・・・、青色のミミンガ? いや、ゴブリンか?」
誰がゴブリンだ! ・・・ん?
あああ! お前、スピ!
良かった! 助かったぞ! 探してたんだ!
スピ「言葉をしゃべるミミンガ?」
スピ「いや、それよりも何故、私のことを知っている?」
だってお前、ずいぶん前のシリーズから出てるじゃねえか。
とか言うと、話が通じなくてややこしいんだよな。
えっと、お前は魔王サタン軍の八騎士だから有名なんだよ! 魔王サタン軍にスピという男あり、ってな!
スピ「冗談を。 私の声はまだ世界に響いていない」
今日はお前宛にたくさん質問が来てるから答えてくれ!
スピ「私はこれから軍議に参加しなければならない。 あまり時間がないのだが」
ちょっとでいいから!
いろいろお前のこととか魔界のことを知りたいんだよ!
スピ「ミミンガでさえ、知の高みを求めるか。 わかった。 その想いに答えてやろう」
よっしゃ!
じゃあどの質問からしようかな。
-スピは誰と入れ替わりで騎士になったんですか?
スピ「ビズさんが南中で戦死した後に、私は騎士になった」
ビズ? 誰だそれ?
スピ「魔王サタン軍に八騎士という位が出来た時から騎士だった人だと聞いている。 偉大な先輩だった」
へえ。そのビズってやつは魔王八騎士の初期メンバーってやつなのか。
こういう質問が来てるんだけど。
-オルデガはかなり昔からサタン軍にいたみたいですが、最初の頃の八騎士は何人くらい残ってるんですか?
スピ「今いる八騎士の中で初期のメンバは、エクトリックさんが先日この戦場で戦死したから、オルデガさん、ユイさん、クリスさん、ドルドンさんの4人だと思うが」
スピ「そんなことを聞いてどうするのだ」
最初からのメンバはその4人なのか。
ってことはあとはスピとフォレスとタスクとアスアで、騎士の八人が全員わかったな!
スピ「フォレスに、タスク? 騎士にそんな名のものはいないが」
あ・・・まだそこまで時間が進んでないのか。
今回は騎士のやつらが出て来るってことで騎士に関する質問が多いんだ。
えーっと。
-魔王八騎士は実力だけでなれるものですか? 属性のバランスとかも考えられていたりするのでしょうか?
スピ「実力・・・と言えば実力だな。 この場合の実力というのは戦闘能力ではなく人の上に立つ力だ」
強くても騎士になれないことがあるのか?
スピ「当然だ。戦闘能力で言ってしまうと、私など普通の兵より少し強い程度だ」
それ嘘だろ・・・。 お前、ネットバトルでも結構強いぞ。 攻撃避けたりするし。
スピ「騎士は多くの兵を率いなければならない。 必然的に戦闘能力よりも統率力が重視される」
ってことは、お前が戦士と戦ったら負けることもあるのか。
スピ「真っ向から勝負をしたら、戦士が相手でも勝てる相手の方が少ないだろうな」
なんだ、お前、サタン軍の中では弱いんだな!
良くそんなので騎士とかなれたよな。
スピ「私は強くない。 けれど私の軍は負けない」
弱いのに負けないって変じゃないか?
スピ「冷静に戦況を見て、勝てる戦いだけをする。 戦況を見る力ならばこの軍に置いても誰にも負けないと自負している」
ふーん。
まあ、戦闘の力だけじゃなくってそれ以外のこともいろいろ考えられてるってことがわかったからいいや。
ええっと次は・・・。
????「遅いと思ったらあ、こんなところにいたか」
スピ「オルデガさん。 軍議の時間にはまだ少しあると思うのですが、もうみんな集っていますか?」
オルデガ「ああ、時間はまだだったかあ。 面倒な話し合いは早く終わらしたくてな」
オルデガもいた!
オルデガ「なんだ? ゴブリンを相手に訓練をしていたのか」
だからゴブリンじゃねえって!
まあ、ちょうど良かった! お前にもたくさん質問が来てたんだ!
オルデガ「おい、スピ。 このゴブリンはなんだあ?」
スピ「知を得ようとするしゃべるゴブリンのようです。 中々興味深いので少し話をしていました」
おい、オルデガ! 質問に答えてくれ!
お前宛の質問は25件以上来ていて紹介しきれないんだ!
オルデガ「なんだあ? 俺に聞きたいことがあるのか」
-現役の魔王八騎士で一番強いのはオルデガさんですか?
オルデガ「一番かあ。 俺も強いつもりではあ、いるが、一番と言われると難しいなあ」
オルデガ「ユイの嬢ちゃんだって強いしい、クリスのやつとも決着を付けたことはないし、ロタナスなんかとはあ戦いたくもないし」
オルデガ「こいつだって強いしなあ」
スピ「ご冗談を。 私ではオルデガさんには勝てませんよ」
けど、ゲーム中だとオルデガってユイには勝ってなかったっけ?
オルデガ「むかあし、勝負したことはあったけど、あの頃とはまた違うだろう」
オルデガ「それにい、タイマンの勝負と戦場では、求められる力も違うしなあ」
-焔消しについて詳しく教えてください!カッコいい武勇伝期待してます!
-どうして焔消しって呼ばれているんですか?
オルデガ「ザグラドンを制圧した時に付いた名だなあ」
オルデガ「自分でそれを説明するのは、なんかあ、恥ずかしいな。 俺が自分で名乗ったわけでもないし」
そう言わずにちゃんと説明してくれ!
スピ「私で良ければ。 と言ってもその頃はサタン軍にいなかったので、聞いた話ですが」
おう、お前でもいいぞ!
スピ「オルデガさんの焰消しは、魔界に魔王サタン軍を大きく知らしめたエピソードの一つです」
スピ「南西地区の「灼熱の砂漠」は当時、「魔界の焰」と呼ばれていた魔王ザグラドンが支配していました」
スピ「そこへ侵攻した魔王サタン軍は、始めこそ勢いがあったのですがザグラドン軍が篭城を始めた途端、その固い守りに手が出せなくなりました」
スピ「物資も尽きかけ、撤退をしなければならない状況に追い込まれた時にオルデガさんは単身で城へ突入」
スピ「単身の突入にザグラドン軍は混乱し、城の守りがゆるくなったタイミングで、オルデガさんは兵たちを城の中へ引き入れたそうですが、兵たちはほとんどやることもないまま、オルデガさんが魔王ザグラドンの首を取ったという話です」
なんでそんなに詳しく知ってんだよ。
お前がサタン軍に入るより前の話なんだろ?
スピ「南西地区では有力な魔王だった「魔界の焰」を一人で消してしまったということでこのエピソードは「焰消し」と言われ、魔界中に知れ渡りましたので」
へえ。 お前、変な髪型してるわりにすごいんだな。
オルデガ「この髪かあ? オシャレだろ」
-その二本の角のような髪型は癖毛ですか?それともセットしているのですか?
オルデガ「セットしてる」
セットしてるのか!?
それ、オシャレだと思ってそんな髪型にしてるのか!?
言っとくけど変だからな! その髪型!
オルデガ「ゴブリンとはあ、オシャレの感覚も違うんだな」
お前のオシャレ感覚が変わってるだけだろ!
しかし、オシャレとかもするんだな。
なんかさ、ゲーム中だと恋愛要素みたいなのが全くないから、そういうのに気を使ってるなんて意外だぞ。
オルデガ「それはあ、俺たちだってオシャレもするしい、人を好きになったりもする」
じゃあ、こんなのが来てるんだけど。
-ユイ・アスア・マイ・キトラ。女性としてはどの方が一番好みですか?
オルデガ「むっずかしい、質問だなあ」
なんでだよ。
オルデガ「なんで、その4人なんだ。 サタン軍に女性なんていくらでもいるだろう」
だって、ゲームに出てない人はわからないんだよ! って言っても通じないか。
とにかく、この4人から選んでくれ!
オルデガ「いやああ・・・、俺はこの4人からは選べないなあ」
それは、この4人が可愛くないってことか?
オルデガ「そういうことじゃない。 そういうことじゃないんだが、・・・好きとかそういう対象として見れないというか」
なんでだ。 ユイとか人気だし、可愛いじゃないか。
オルデガ「けど、まだあ、子供だろ」
スピ「さすがに、子供ではないと思いますが」
オルデガ「じゃあ、スピ。 お前はこの4人で可愛いと思うやつがいるのかあ?」
スピ「いえ、私はそういうのはちょっと」
オルデガ「恥ずかしがるなあ。 言え、言っちまえ」
スピ「・・・」
オルデガ「ほら、ほらほら」
スピ「その中でしたら、アスアさんは綺麗な方だと思います」
オルデガ「ほう」
スピはアスアが好き、と。 これは公式ページのプロフィール画面に追記してもらわないといけないな。
スピ「待て。 好きとは言っていない」
オルデガ「そうかそうかあ。 よおし、じゃあ、軍議の時は俺が気いきかせて先に抜けてやる」
スピ「待ってください、軍議はしっかりとしてください」
オルデガ「いやあ、そうか。 アスアねえ。 まあ、性格はちょいとアレだが」
スピ「強い芯を持った方ですよ」
オルデガ「あの睨みつけるような顔つきがなあ」
スピ「知的な顔です」
オルデガ「あとは色々口うるさいし」
スピ「細かいところまで配慮のできる方です」
捉え方は人それぞれなんだな。
オルデガ「まあ、悪いヤツじゃないんだが、女としては、なあ」
スピ「アスアさんほど女性らしい方は中々いないと思いますが」
???「何を二人で話しているの? 軍議の時間はまだだし、場所もここではないはずだけど」
アスア!
オルデガ「なんだあ、お前も来たのか」
スピ「いえ、これは軍議ではなくて・・・」
アスア「それとも私がいるで出来ない話だったかしら?」
うん、たしかにアスアがいると出来ない話をちょうどしていたところだ!
アスア「何、しゃべるゴブリン?」
オルデガ「不思議だろお? 面白いからこいつといろいろ話してたんだ」
次はアスアに色々質問があるんだ!
おい、オルデガとスピはもういいぞ! あっち行ってくれ!
スピ「そうだな、軍議の準備をしないといけませんので、私はこれで失礼」
オルデガ「よおし、スピ、今の話の続きを聞かせろお」
スピ「ちょっと、肩を組まないでください」
よし、二人とも行ったな!
アスア「・・・何の話をしていたのかしら。 私の名前が聞こえた気がしたのだけれど」
このままアスアにいろいろ質問するぞ!