ミハン「ここでは私たちは客。あまり騒がしくしないで」
レン「わかってるよ、姉さん。けれどこのゴブリンがイラついてさあ」
レン「次の一撃で終わるから、あと一回だけうるさくするよ」
待て! やめろ! ミハン、助けてくれ!
てげてげてげてげ!
ミハン! あいつを止めてくれ! オレに雷を当てようとするんだ!
ミハン「何? この生き物? スカートの裾を引っ張らないでくれる?」
レン「姉さんの足下から離れろ、ゴブリン」
だからゴブリンじゃねえって言ってるだろ!
???「なんだあ? 姉弟揃って。 何か始まるのか?」
あ! イデロ!
イデロ「なんだ、そいつは。 おめーのペットかなんかか?」
ミハン「馬鹿なことを言わないでくれる? だれがこんな気味の悪い生き物」
気味が悪いってひどいな、お前!
検証によるとWEAKENDに来る人の7割は、マスコットであるオレを見る為だとも言われているんだぞ!(検証:カーゴ)
だいたい見た目のことを言うならイデロの方が変だ!
-髪型…不評じゃないすか?
-その髪型、自分の魔法の被害でも受けたんですか?
イデロ「なんだと? おめー消されたいのか?」
ミハン「まあ、変な髪型というのには同意ね」
イデロ「同意するんじゃねえよ」
レン「髪も自分の爆発に巻き込まれたんだろ」
イデロ「おめー、上等じゃねえか。 消し墨にしてるゼ」
じゃあ、満場一致でイデロの髪型はおかしい、と。
イデロ「はあ!? おめーらのセンス狂ってるな」
イデロ「ホームでは評判いいんだよ!」
-ホームタウンについて詳しく教えてください
-ホームタウンなる場所でなにか活動をしているみたいですが、なにをしているんですか
イデロ「しゃべるわけねえだろ」
なんでだよ! 少しくらい教えてくれ!
イデロ「誰がこいつらの前で手の内を晒すか」
ミハン「今更聞かなくても、あなたのホームタウンのことくらい知っているわよ」
イデロ「表面だけだろ。あの街はおめーが理解出来る程浅くねえゼ」
ミハン「まあ、役割さえ果たしてくれれば、それより先のことには興味はないけれどね」
レン「むしろできれば関わりたくもない」
イデロ「なんだ、俺のことは苦手か? 弟くん?」
レン「ウザいな、あんた」
おい、喧嘩を始めるなよ! 落ち着け!
-イデロとレンはどちらが年上ですか?
イデロ「互いの正確な歳なんか把握しちゃいないだろうが、俺の方が歳上だろうな」
レン「年齢なんてなんの意味もない。 興味もない」
まあ、レンは童顔っぽいし、イデロの方が上に見える気がする。
レン「あ? もう一度言って見ろ」
すみません。 もう言いません。
-功績的にイデロとミハンどちらが優秀なのですか
これはミハンの方が優秀そうだな。
イデロ「どう考えても俺だな」
え、そうなの?
レン「姉さんの方が長い間、貢献している」
イデロ「長さなんて関係ねえゼ。 資金面で行き詰まっていたこの組織を助けたのは誰か、言ってみろよ」
レン「行き詰まってはいない。別にやり方はいくらでもあった」
ミハン「今回の件で組織が動きやすくなったことは事実。特に天界での工作は資金がかかるものが多い」
イデロ「だったら、ありがとうございますの一言くらい言えよ、ミハン」
ミハン「そうね。感謝はしているわ」
イデロ「ありがとうございます、だろ」
レン「あんま調子に乗るなよ。 何かを成し遂げたわけじゃない、あんたはまだ金を出しただけだ」
イデロ「弟の躾がなってないんじゃないのか?」
なんでお前ら二人はすぐそうやって険悪なムードになるんだよ!
次の質問行くぞ、次!
-私の操龍の笛が何処にあるかご存知ですか? なくしてしまって困っています
イデロ「なんだ、このゴブリン、龍族のやつらのペットだったのか」
お前が持ってるのか? なくして困ってるやつらがいるから返してくれ!
イデロ「あれは俺のもんだゼ。せいぜい困ってろ」
お前、ひどいな!
-そのローブ、脱いだらどうなるんですかパンイチですか!?
-ミハンさんのローブの下はどうなっているんですか?
ローブの中身って気になるよな。 どんな服を着てるんだ?
イデロ「こんなくそ暑いローブの中に服なんか着てるわけねーだろ」
ローブの下ってもしかして裸なのか?
イデロ「当たり前だゼ」
ミハン「・・・え」
レン「・・・」
他の二人は驚いた反応してるぞ。
イデロ「なんだよ、おめーもローブの下はなんも着てねえだろ、ミハン」
ミハン「お願いだからあなたと一緒にしないでくれる? なにか移ってしまいそう」
レン「髪型だけではなくて、頭の中も爆発してるんだな」
イデロ「はあ? なんだと。 じゃあ、ミハン、おめーはローブの下になにか着てるのかよ」
ミハン「当たり前でしょう」
イデロ「嘘付け。 くっそ暑いのに下に服を着ているなんて正気の沙汰じゃねえゼ」
ミハン「あなたの方が正気の沙汰じゃないと思うけれど」
レン「あんたの方がおかしい」
イデロ「なんだと? 人をおかしいだとかいいやがって。 だったらミハン、おめーのローブ脱いでみろよ」
イデロ「服を着てなきゃおかしいとか適当なことを言いやがって、おめーも実際はローブの下は服を着てねえんだろ!」
ミハン「別に服を着ているからローブを脱ぐくらい構わないけれど、それをやる意味がわからないわ」
ミハン「あなたがローブの下に何も着ていないという事実は変わらないわけだし」
イデロ「いいから脱げよ」
レン「姉さん、こいつ黙らせようか?」
ミハン「相手をしても疲れるだけよ。 もう行きましょう」
イデロ「待てよ、こら。 人をおかしい呼ばわりして逃げてんじゃねえゼ!」
イデロ「俺がローブを脱ぐからおめーも脱げ!」
ミハン「え?」
レン「・・・あんた、頭大丈夫か?」
イデロ「待ってろ、今、脱ぐからな、俺が脱いだらおめーもローブの中を見せやがれ、くそ、ボタンが外しづら・・・」
レン「ライトニングポイント」
ミハン「ゲートワープ」
イデロ「いで・・・!? はあああ?!」
ひゅん
あれ、イデロが消えた。
レン「危ない。姉さんの目がおぞましいものでけがされるところだった。
ミハン「全く、騒がしい人ね」
レン「それにしても姉さん、一瞬でゲートを開けるなんて、能力が上がってるんじゃない?」
ミハン「まさか。 この付近は何度かゲートを繋いでいるから、空間を操作しやすくなっているだけよ。 そういう下準備がないとゲートを瞬時に開くなんてできないわ」
おい、待ってくれよ。あいつはどこにいったんだ?
ミハン「ここから最後に繋いだのは凍てつく大地だから、そこかしらね。良く考えずに飛ばしちゃったけど、暑い暑い言ってたしちょうどいいかしら」
まだイデロへの質問が残ってたのに、いなくなったら質問できないじゃないか!
ミハン「まだあいつに用があったの? それは悪いことしたわね」
じゃあ、残った質問はお前が答えてくれ!