「あ、じゃあもしかして、こうやって女の子と２人で歩くの初めてだったりする？」

「きゃああああああ！　覗きよおおお！　変態いいいいい！」

「この世界には愛情なんて、・・・どこにもない」

「すげええええええ！　魔族って初めて見た！　やべええ！　見た目、全然変わらない！　マジ・ラブ・キューティー！」

「・・・上にバレたら絶対クビだ」

「なんだよ、これは！　中にいる人は生きているのか！？」

「うん。ありがとう。　トビカゼも気をつけてね」

「少しだけ天使の人たちのことを誤解していたかも。」

「ネガティブボール！」

「しょうがないわね。　洞窟に入る前に休みましょう」

「それが終わったら今夜の分の薪を割って。　その間に朝食を準備するから、朝食が済んだらすぐに出発よ」

「・・・くだらん。　辺りを見て来る。」

「不運だったと思って諦めろ」

「全然危険じゃないし！　おいらのこぶしはイノッシーだって吹き飛ばせるんだから」

「それでね、朝起きたらバクエンが布団全部取っててね、おいらが寒くて起きて取り返そうとしたのにバクエンが全然布団を離さなくて、それでね、バクエンのひげがもじゃもじゃーってなってたからそれを思いっきり引っ張ったら、バクエンがびっくりして布団から手を離したからおいらが取り返したの！」

「つかれたー！　どこまでのぼるのー！？」

「ん？　俺は行かないよ？」

「やあ。　とても楽しそうだね。(ニコ」

「だいたい状況はわかった。　もう良い、下がれ」

「この件は側近天使のみで対応に当たる。　事態が進展するまでは、それ以外の天使への情報共有は行わない」

「はい、診断、終了。　服を着ていいわよ。」

「けれどね。　天使軍は組織。　組織には組織のルールがあるの。それは誰か一人のワガママで変えてはいけないものだと、私は思うわ」

「今回、リーダーを務めるリンダだ。よろしく。」

「そうは言っても隊長が城を離れるとうちの隊が回らなくなっちゃうからさ」

「せ、戦闘ですね！　ボク、頑張るです！」

「すごいです。　固いゴーレムがまっ二つです」

「あらら、よーく寝ている。　一般人にしては、かなり良い素材じゃない。　それにハンサムだし体付きも悪くない」

「無理矢理開けるとか、そんなのやあよ。　その装置、手配するの・・・・・・たあいへんだったんだから」

「魔界とは違って、天界の「天使軍」は統率の取れた巨大な組織。　まともにぶつかることになれば、まず勝ち目はないわよ。」

「あなたはもう少し思慮深い人だと思っていたのだけれど、買いかぶりすぎだったかしら。」

「今は、お父さん、カシールに行ってるんだっけ？」

「けれどこの力は強大すぎて私には扱いきれなかった」